佐賀県唐津市教委は6日、同市浜玉町谷口の黒田山(約190メートル)山頂で、江戸時代初期のほぼ完全な石切丁場跡を確認したと発表した。現場には完成品の巨大な方形石材や、石材を搬出する石曳(ひ)き道の遺構が残る。大坂夏の陣(1615年)の後、焼け落ちた大坂城再建のため、幕府の命で切り出した可能性が高いという。
調査を指導している同県立名護屋城博物館の前学芸課長で城郭研究家の高瀬哲郎さん(57)は「石材切り出しの一連の工程がすべてイメージできる遺跡。日本の城郭石垣に関する土木技術史に大きな影響を与える貴重な事例だ」と話している。
黒田山は花こう岩が露出している岩山。確認された作業場は2カ所で、石を切り出した母石(高さ約5メートル、幅約10メートル)が割れたまま残っていた。母石上端には石を割るくさびの穴が2筋並んでいた。
方形石材は四つで、石垣の隅角部に使う「角石」。いずれもそりが付き、長さ約4メートル、縦横1・4メートル~1・5メートル。ノミ加工され、端材や破片もあった。
また、石曳き道は丁場跡から南へ延びる幅2~3メートルの緩やかな谷筋。約800メートル離れた玉島川まで運び、船で搬出したとみられる。
市教委は、唐津藩が幕府の命令による「公儀普請」に参加した記録があるほか、大坂城で同じ花こう岩が使われていることなどから、切り出した石材は大坂城に送られた可能性が高いとみている。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081107-00000004-maiall-soci
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